予防歯科(PMTC)・定期メンテナンス

予防歯科(PMTC)とは

歯磨きを毎日していても、全ての人が虫歯や歯周病を防げるわけではありません。
また、歯周病の治療がひと段落した後も再発しやすい状態が続きます。
ブラッシングの仕方、歯の生え方、口腔内の細菌数や種類、唾液の量、歯の質、年齢 など… 虫歯や歯周病の発生には、多くの要素が関係していますから、患者さん一人一人によって違います。
全ての人が同じ方法で、効果的な予防はできないのです。
つまり、虫歯や歯周病を確実に予防するには、自分の病気リスクに合った、歯科医院での プロフェッショナルケア・定期メンテナンス と 毎日の適切なセルフケアを併せて行うことが非常に有効 です。
それが、医療法人社団 伸永会 が推進する、
予防歯科(PMTC Professional Mechanical Tooth Cleaning) なのです。
定期的にPMTCを受診することで、虫歯や歯周病を予防できることは間違いありません。 歳をとってから入れ歯にならないためにも、今から定期的にPMTCを受診されてみてはいかがでしょうか。
どのくらいのペースで受ければいいのですか?
虫歯や歯周病は自然治癒しません。 また、治療しても元の健康な状態に戻りません。 予防歯科 を行うことで、初期段階での治療や早期発見による発症前治療が可能となります。
特に 歯周病は全身疾患の要因 ということが近年の研究でわかってきています。
このような結果からも、予防歯科 を定期的に受診していただくことは非常に重要です。 厚生労働省より【かかりつけ歯科医】に認定されている当院では、1ヶ月に1回の受診でも保険が適用 となりますので、積極的に予防をしていただくことをお勧めいたします。
当院では多くの患者さまが、1ヶ月に1回のペースで受診されていますが、患者さまの虫歯や歯周病への抵抗力や、治療にかけられるご予算によってペースは異なりますので、下記を目安にしていただければと思います。
受診ペース | こんな患者さまにおすすめ |
---|---|
1ヶ月に1回 (年間12回) |
虫歯や歯周病への抵抗力が弱い方 全身疾患・生活習慣病(高血圧、糖尿病、動脈硬化など) 毎日の歯磨きに時間をかけられない方 |
2ヶ月に1回 (年間6回) |
虫歯や歯周病への抵抗力が通常レベルの方 ※当院の大半の患者さまが該当します |
3ヶ月に1回 (年間4回) |
虫歯や歯周病への抵抗力が強い方 |
1ヶ月に1回の受診がおすすめの方
以下のような方には1ヶ月に1回の受診がおすすめです。
- 削ったり詰めたりしてある歯が多く、抜いた歯の本数も多い方
- 重い歯周病がにかかっている方
- 歯磨きが苦手な方
2ヶ月に1回の受診がおすすめの方
以下のような方には2ヶ月に1回の受診がおすすめです。
- 削ったり詰めたりしてある歯が少なく、抜いた歯の本数も少ない方
- 軽い歯周病にかかっている方
- 歯磨きはしているが、上手に磨ける自信がない方
3ヶ月に1回の受診がおすすめの方
以下のような方には3ヶ月に1回の受診がおすすめです。
- 抜歯や削ったり詰めたりしてある歯がほとんどない方
- 歯周病の心配がほぼない方
- 歯磨きの上手な方
予防歯科(PMTC)の効果
-
虫歯の予防
ミュータンス菌(虫歯)のバイオフィルムと(細菌膜)を破壊し、歯垢(プラーク)を除去します。 また、フッ素塗布などによって、歯垢が再び付着することも防ぐことができます。 -
歯質の強化
フッ素には歯の再石灰化を促進させる働きがあります。
歯面清掃・研磨にフッ素入り研磨剤を使用したりするなどして、表面の歯垢を除去してから フッ素塗布することで効果を更に高めることができます。 -
歯周病の改善と予防
歯の表面や、歯肉との境目の歯垢を取り除くことで、歯肉の状態の改善や歯周病の予防につながります。 -
審美性の向上
通常の歯磨きでは落とすことのできない 茶渋・タバコのヤニ などの着色汚れを除去して、歯、本来の白さや光沢を取り戻すことができます。
あなたはこの現実をどう考えますか?
歯に対する価値観を変えなければ、歯の損失は防げません。
日本では、虫歯が悪化しないと歯医者に行かない人が多くいます。
しかし、アメリカ・スウェーデン などの先進諸国は全く違います。 歯科受診の中心が虫歯の治療でなく、検診なのです。
予防の意識が高い国では、歯が痛くなくても歯医者に行きます。 これによって最終的にかかる治療費も安くなり、一生涯 自分の歯で食事をすることが出来るのです。

1グループ | 既に80歳で20本以上達成している国 |
スウェーデン デンマーク フィンランド |
---|---|---|
2グループ | 現在70歳程度で、15本以上残存している国 |
アメリカ オーストラリア オランダ |
3グループ |
現在70歳程度で、 10~15本残存している国 |
タイ フランス イギリス |
4グループ | ①現在70歳程度で、10本以下の国 |
イタリア ドイツ 中国(上海) |
②10本以上残存しても、 60歳を境に加齢につれて極端に減少する国 |
日本 | |
5グループ |
平均寿命が上がるにつれて 残存歯が減少するであろう国 |
インドネシア カンボジア |
健口(健康)な人は継続しています。
医療法人社団 伸永会 の予防歯科(PMTC)

当院を健口(健康)な人が訪れる歯科医院として、体を鍛える「フィットネスクラブ」を利用する感覚でご利用ください。
かかりつけ歯科医 に認定されている当院では1ヶ月に1回の受診でも保険が適用となります。 保険診療の範囲内で行う場合、患者様の負担金は、¥3,000~¥4,000ぐらいです。